「お伺いする引越しスタッフは全て社員です」これってほんと?

本日、Q&Aサイトで「スタッフが全員プロ(正社員)の引っ越し業者は?」という記事を見ました
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/4143803.html

回答の中でサカイやアートではアルバイトしか雇っていないとありますがこれはまったくのうそですね。

こんなものは「社名 + アルバイト」で検索してみればすぐにわかります。

実際、私も検索しましたが数え切れないほどのアルバイト求人中のページがヒットします。

引越し業者は非常にスタッフの入れ替わりが激しい業種。

大手であれば常時、求人募集をしています。

なぜすぐばれるようなウソをついてまで受注しようとするんでしょうね。

一度そんなことを言った営業マンの前で検索して欲しいものです。

実は私も大手でアルバイトをしていたときにお客様からの問いには社員だと答えるように強要されていました。

20年ぐらい前の話ですが、そのときはアルバイトの反発が激しく結局「本職です」という返答をするように変更されました。

かなり微妙な言い回しですが、ウソをつくよりかはましということで納得していました。

ちなみに私が勤めていたのはアリさん。

もし「スタッフが全員プロ(正社員)の引っ越し業者は?」があるとすればよほど小さな会社になるのではないでしょうか。

あるいはよほど暇な時期に引越しをする場合なら全員社員で引越しに来てくれる可能性はあります。

引越しは日によって受注量が大きく異なる業種。

一番忙しい3月とそれ以外の月では引越し件数が2倍以上の差はあります。

3月に合わせて社員を雇っていれば通常月は社員が余り過ぎます。

通常月に合わせて社員数を雇えば、高額で受注できる3月の引越しが受けられない。

引越しで社員しか使わないなんてありえないような気がします。

梱包に自信がなければ台所から始めてください

お客様ご自身で梱包する契約なのに、トラックが到着しても梱包が全然できていない。

こんなお客様は多いものです。

引越し作業員の立場から言うと「この家具から梱包を始めてくれていたら…」と思われることも少なくありません。

さて、全然できてない場合でもできている可能性が高いのがタンスの中身。

お客様としても梱包しやすいから真っ先に作業されるのでしょう。

しかしタンスは最悪、中身入りでも運べないこともなく、持てない場合でも引き出しを抜いて運ぶことができます。

もちろん梱包されてるほうがよいのですが、タンスは他の場所に比べれば優先度を低くしたほうがよい場所の一つです。

梱包ができていない場合、作業員は通常と異なる順序での作業を余儀なくされます。

本来後から積みたい家具を先に積み込み、ダンボールについては作業が終えれるまでに梱包できた分を積ませてもらいます。

もちろん交渉によって梱包を手伝ったり、追加費用をもらって梱包したりすることもありますが、スケジュールによっては無理な場合があります。

そういう段取りになったときにできていないと困るのが食器棚。

食器棚はスペースあたりの梱包時間が最も掛かる家具の一つで、梱包ができていない可能性が高い家具です。

作業員は梱包ができてない場合でも、大きな家具は最低限運ぶ段取りで作業を進めます。

もし食器棚の食器がそのままの場合、作業員が全ての食器をいったん避けてまで食器棚を運ぶ段取りをすることになります。

しかし食器は割れ物なので、避けるだけとはいえ雑な扱いはできません。

食器棚から避けるという作業だけで多大な時間を費やしてしまうのです。

もし梱包ができていないのが食器棚でなく、流し台であれば作業員に余分な作業が発生しません。

余裕があれば作業員によっては梱包を手伝ってくれる場合もあります。

ということで作業員の立場からすると終わらせておいて欲しいのが食器棚最優先の台所廻りなのです。

引越しが高い日安い日

月別なら3月4月が圧倒的に高いというのは周知の事実です。

それ以外の高い月はどうなんだろうということで、ネットの情報では9月や10月、12月が高いという意見もありました。

しかし私自身の経験で言えばこれらの月が特別忙しく引越し料金が高かったというような記憶がありません。

私は現在ある引越し業者の売り上げやホームページのアクセスを見れる機会に恵まれていますが、3月4月以外はどの月も似たようなものというのが正直な感想でしょうか。

3月4月以外の月はむしろ月初や月末、土日や祝日あるいは日柄といった要素での料金の変動が大きいようです。

月初と月末なら月初のほうが安い傾向があります。

ただ1日2日ぐらいは割りと忙しい日もめずらしくありません。月末に間に合わないお客様が流れてきているのでしょうか。

私の感覚では月初より中旬あたりのほうが安い傾向が高いように思えます。

当然土日や祝日よりも平日のほうが安くなります。

最近では土日に荷解き作業を済ませるため金曜日に休みを取って引越しする方も多くいらっしゃいます。

また婚礼や新居への引越しではまだまだ日柄を気にされるお客様も多く、大安、友引の2つの日柄は人気が高いです。

これらの要素が重なる日はトラックが埋まることが多いので引越し業者も高めの見積もりを提示します。

安い日はそれ以外の日。

しかし小さな引越し屋は大きな仕事が一つ取れるだけでトラックが埋まってしまうので、引越し日直前に見積もりを依頼すると配車状況で値引率が変わってきます。

日柄など気にせず日程が調整できるのなら、暇な日でお任せというのが一番安い見積もりを引き出せる可能性が高いですね。

繁忙期に引越しを依頼する危険性

3月4月の繁忙期は料金が高いので引越しをしないほうがよいという記事はよく見かけますが、料金以上に問題なのは作業の質の低下。

私が知っている引越し業者では3月の売り上げは通常月の2~3倍。

4月と合わせ、この時期だけで通常月の5ケ月分ぐらいの売り上げを計上する引越し業者も珍しくありません。

売り上げアップは個々の単価アップによるものもありますが、件数も通常月とは比較になりません。

しかし引越し業者は3月の件数に合わせて正社員を雇う訳にはいきません。

そのためこの時期は臨時雇いのアルバイトが大量に発生するのです。

それでも良心的な引越し業者であれば、少し前の2月ぐらいからアルバイトを募集し3名のところを4名で引越しさせて比較的暇なうちに訓練させます。

これがたちの悪い引越し業者になると、当日お伺いしたスタッフが派遣や下請けなど引越しを一度も経験したことがない人間ばかりで引越しを任せることになります。

通常月より高い引越し料金を払うにも関わらずです。

現場に出ていた私の目からみても、スタッフの一人よりお客様のほうが力があって役立ちそうだなということが多々ありました。

日程を調整するのはなかなか難しいのでしょうが一度検討してみる。

無理なら普段月以上に引越し業者の選定に神経質になったほうがよいでしょう。